「スペシャライズド」の「SLIM SIM」を始めとしてシマノのSTI用にはレバーを近づけるための部品が方々から発売されて居ますが、カンパニョーロのエルゴレバーには長らく相当する製品がありませんでした。自分には「Schmolke TLO」の下ハンを持った時のレバーが若干遠くて、でも、ハンドルは(軽量化のためにも)換え難かったものですからレバーを加工してリーチを縮めることにしました。
エルゴレバーにはタイヤの脱着用にピンをスライドさせることで素早くブレーキシューの間隔を変えられる仕掛けがあります。通常時、レバーの内側でピンを受けてレバー位置をきめて居る凹みよりも解放時にピンを受ける外側の凹みの方が深いので、ピンを外側にスライドさせるとレバーが余計に開く(下の写真の状態)と言う仕組みです。リーチを短くするには通常時にピンの収まる内側の凹みを加工します。
要は内側の受けを浅くして奥まで行かないようにすれば良いのですが、テープを貼るとかパテを乗せるとかの方式は使って居るうちに取れたりして却って面倒そうなのでいただけません。凹みの奥に小さな穴を開けて、そこに気持ち大きい径(M1.6)の芋ネジを挿れてみました。写真中央の頭のない小さなネジがそれです。これだとヘキサゴンレンチを使ってネジの突き出し量を変えることで自在にリーチを変えられます。ベストな位置が決まったらワイヤーの調整をしておしまいです。
DIYの苦手な向きには今年になって国内の「GROWTAC」と言う所からピン自体をそっくり換装する事でリーチを5mm近付けられると言う製品が発売されて、これは朗報でしょう。考え方は同じですが、こちらはピンの頭を凹みの径よりも大きくして途中でピンを留める仕組みです。
ただ、どちらの方法でも折角面一にデザインされたブラケットとレバーに写真のような段差が出来てしまうのが残念な所。
前回に続きしょうもないコメントですが、、
返信削除それにしても器用ですね~!
カンパって握りの頭が小さくてカッコイイですね
シマノは頭でっかちで(考えてばかりいる)日本人そのものを表しているみたいにも思えます、、(笑)
でもカンパって下ハン持ったときの親指シフトが厳しくないですか?
>匿名さん、
返信削除こんばんは。親指のレバーは遠いです。下(って言うか前)ハン時の変速にはアールのきつい上方に向かって軽く握り変えないと届きません。品質的にも今やシマノに遠く及ばないけど、未だにトップレベルのレースでも使えて居る訳なのでベストではないかも知れないけどダメな物ではないだろうと思って可愛がって居ます。敢えてカンパって言うのはやはり見た目が魅力的って言う部分が大きいです。加えて数年前だと一部の超軽量パーツに「カンパのみ対応」って言うのがあったんです。