2009年11月2日月曜日

Ax-Lightness Zeus ステム

自転車を軽くする事は努力抜きで速くなれる数少ない要素と思って居て、一時期自転車の軽量化には余念がありませんでした。ご存知の通り、「Ax-Lightness」はそう言う向きにはうってつけ、加えて信頼のブランドです。壊れたとか、柔で実用には耐えないと言った悪評も他の軽量パーツメーカー程には聞こえて来ません。節制のあるデザインにも好感が持てます。

(ただ、試作から発表までは行っても量産が出来ないと言うものが非常に多くて、しかも、自転車用品は本業じゃないから生産期間も短くて、結果、市場に出ないままシーズンを越すってことが常態化して居ます。今ややきもきさせられ度は「Lightweight」ホイールのそれを超えて居るんじゃないかと思います。)

長らく愛用中のここのパーツはブレーキキャリパーだけだったのですが、先日新たな仲間としてステムが加わりました。もう2年も前のサイクルモードのタイミングで注文して、1年後に新発表の「premium selection」にオーダー替えして居たもののうち、古い方、通常版の「Zeus」です。

代理店の方から「ステムの日本向け量産第一号は届いたけど「premium」は出来ないまま今年の生産はもうおしまいなので諦めて「Zeus」を買っとく?」と聞かれ、これからまた1年かそれ以上、「Premium」の完成を待ち続けると言うのはとても辛いのと、自転車の軽量化自体には昔程夢中ではなくなって居ることから、このちょっぴり重たい通常版を入手することに決めたのです。

他方、2年前にステムと同時に発表された通常版のハンドルバーは未だ量産が出来ないそうで現在市場に流通して居るのは後発の「Premium(ax.4000)」です。

最近になって海外の通販サイトでも商品リストから歯抜けが出始めましたが、理由は先述の通り、量産があきらめられたものから順に消されて行って居る訳ですね。

さて、肝心のステムについてですが、取り付けはハドルバーがアナトミック形状だったことから「無理かも・・・」って思った位に難儀しました。自分のハンドルにはギリギリの所でなんとか嵌めることが出来ましたがこの方式だとどうやっても形状的に装着出来ないって言うものも出て来そうですし、柔なカーボンハンドルバーだったら割れちゃうかも知れません。

組み上がった後は宣伝通りのもの凄い剛性感で、今までのステムと比べると本当に頼もしい限りですが、従来のステムからどんだけ軽くなったかって言うと僅かに40グラムです。

「PowerCranks」を着けて居る今となっては全然意味のない数字です。4kg切りを狙って居た頃に来てたらなぁと・・・。

想定外だったのは、ステアリングコラムへのクランプ部のハイトが予想以上にあったせいで今までのフォークが転用出来なくて、予備でとってあった新しいのをおろす羽目になったことです。古いのを諦めてコラムを切るか、ヘッドセットを薄いのにして今までのフォークを再利用するかで現在悩み中です。

【小ネタ】
「Ax-Lightness」のロゴシールに使われて居るインキですが、アルコールで簡単に溶けてしまいますのでオーナーの方はご用心を。

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