「Compex」は自主的な運動なしに筋力が増大すると言う、まさに「待ってました」的なトレーニング機器として2006年に導入したEMS「電気的筋肉刺激」のための装置です。
意思の強弱に関わらず脳からの指令による筋肉の出力には限りがありますが、外部からの電気刺激による強制的な筋収縮は(電流を増やせば)容易にそれを超える事が出来る訳で、それをもって自分の意思では絶対に出来ないような高負荷での鍛錬を実現すると言う、これこそサボりたがりの自分のためにあるような機材に思えたのです。
導入前の思惑としては、仕事のメール等を処理したりする間に自転車に使う諸筋肉の増強を図れるはずだったのですが、やってみるとこれが猛烈に痛くて他のことには集中出来ません。せいぜいTVを見るくらいが関の山です。加えて1メニューに30分を要するので、なかなかあそこもここもと言う訳には行きません。
まあでも痛いのさえ我慢すれば心臓も楽ちんのまま、汗もかかずに見た事のないくらいに自分の筋肉が収縮し続けてくれる訳で画期的であることは間違いありません。その効果は覿面で短期間のうちに筋肉が太くなり、筋力が増します。但し、これだけで鍛えた場合、恐らくは通常のトレーニングでは追随して成長するはずの心肺機能やATPの再合成力、乳酸への耐性等が向上しないんじゃないかと心配でもあります。燃費を落としたり持久力が下がったりの弊害があるかも知れません(この懸念が正しいかどうかは知りませんが、それで「POWERbreathe」を導入したって訳です)。
僕のモデルは初期型の「SPORTS」と言う製品ですが、買ってすぐの頃からケーブルの接触不良が余りに頻繁だったので使うのをやめてしまいました。翌年のサイクルモードで販社の方に伺ったところ、「(一見しっかりして居るように見える)本体側のコネクタがすぐに駄目になるから一度差したら抜かないで欲しい」と説明されました。現行モデルは「パフォーマンス」と言うものに変わって居て、ケーブルの型番も違う(方式も見た目も殆ど同じですが)のでひょっとするとコネクタには改善がなされて居るかも?
長らく埃を被って居ましたが久々に発掘したのでケーブルを新調して引き脚用の筋肉強化等で再開しようかな?と思って居ます。
※購入当時の写真です。
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