2009年11月16日月曜日

リンク式アウター 「Nokon Konkavex Carbon」

引いた感じが「軽くダイレクトになる」って言うのと「重さはノーマルの半分位」って言う触れ込みで人気なリンク式のアウターケーブルですが、最初に発売したのは今も尚一番ポピュラーな「Nokon」だったと思います。初代は球と筒を交互に繋ぐ方式の太目ちゃんだったものが、現在の同形のコマを繋ぐスマートな形になり、その後同形状のカーボンモデルが発売され、カーボン(ブレーキ用)が廃止されました。

現在入手出来る一番軽いアウターケーブルは「Nokon Konkavex Carbon」ですが、重量的なメリットはどうでしょう?1メートル辺りの重量はこんな序列ですが、リンク式は中にライナーが必要なので実際の総重量はその分嵩みます。
  1. Tune 'Plastic' Brake : 22g / Shift : 15g ※非リンク式
  2. Nokon Konkavex Carbon : 24g
  3. TIOGA I・LINK : 30g
  4. Nokon Konkavex : 38g
  5. Campagnolo Record (10S) Brake : 59g / Shift : 39g ※非リンク式
  6. Shimano Brake: 63g / Shimano Shift: 42g ※非リンク式
  7. Vertebrae: 56g
シマノもカンパニョーロもシフター用のアウターは意外と軽いので、完成車1台分にするとシマノとの比較でもマイナス50グラム程度でしょうか?

因に先述の「Nokon」3種は今も尚、現役で使って居ますが以下のような障害が過去数回起きて居ます。
  • 初代:球のアルマイトが摺動によって剥がれ、そこから腐食して形が壊れてインナーを傷付けたり、筒に齧り付きを起こしたり、筒が爆裂したりします。
  • 二代目(現行アルミ):素材のアルミが連結部分とフレームやケーブル同士の触れる部分でインナーが見える所まで削れます。腐食も起こります。
  • カーボンモデル:パックリと2つに割れます。(写真のバーテープから3コマ目です。)
そんな訳で重要保安部品としては信用に値しない、リコールがかかってもおかしくない危ない商品だと思って居ますので不断のチェックを欠かしません。アルミの方は、何かに触れる部分には熱収縮チューブ等で保護して、まめにさらっとした系の潤滑剤でしごいてキリキリ、ギチギチと音が鳴り出さないよう心がけて居ますが、カーボンモデルの割れについては突然起こるので、写真の状態を見つけたら慌てて外してインナーケーブルを詰める、帰宅してコマを足す、って言う対処しか出来ません。コマを足す際、インナーケーブルはおシャカになるので新品に交換です…。

そう言う訳で、新品状態で得られる引きの軽さやダイレクト感、重量差をどれほどの価値と見るか次第ですが、ちょっと人にはお薦めしたくない(けど見た目チューンとしては良いかも?)の代表格かと思います。アマチュアにとっては「見た目」も性能のうちです、多分…。

逆に多少重くなっても導入したいかも?と思わせるのが上記リストで最も重いセラミック製の「Vertebrae」。シリアスに純正以上の引きのダイレクトさなタッチを求める人ならこれ一択かも。

最後に、あまり語られては居ないと思いますが、「無理のない範囲で最短の取り回しを追求出来る」って言う特長があって、これは非リンク式では得難いメリットだと思います。

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