市場に出れば高精度(日々向上して今や誤差は±1.5%)のパワーメーターとしては恐らく世界最小、最軽量の(50グラム+ヘッドユニット)の製品となるはずです。しかもその重量のほとんどはケースと電池でしょうからまさに驚異的。左右のペダルに加わる25グラムはそれが回転部分の最外周って言う欠点も十分無視出来るレベルと言えるかも。
ペダル軸上の踏力を計算する方式ですから、自動車で言うとこっちが「グロス値表示」で、「PowerTap」は「NET値表示」みたいな感じでしょうか?どっちの計測方法が理想かは別にして、各社の高性能の新型ホイールはどれも完組で出されることが多いのでそれらを自由に選べる「Vector」の方式により多くの支持が集まる気がします。
当初は「SPEEDPLAY」のクロモリアクセルモデルに組み付け、調整された状態で発売されることに決まって居るものの、その他のペダルへの対応やユニットのみの販売については今の所未定だそうです。出力を表示するヘッドユニットはこの会社からは提供されないため、ユーザーが別途ANT+対応のものを用意する必要があります。想定されて居る一番手頃なものだと「Garmin」の「Edge 500」で、「Forerunner 310XT」とかでも可能と言う話。
以下、大まかに伝えられて居る情報です。
- 左右のペダル軸(中空である必要があります)に1つづつセンサーユニットを挿入、クランクシャフトの歪みを出力に変換して,クランク側の送信機からヘッドユニットに送信する仕組み。各種センサーが内蔵されて居てマグネットなしでケイデンスが取得出来たりする。
- 本体はこの軽さにも関わらずインジケーター付きの充電式で、最新のヘッドユニットである「Garmin Edge 500」のランタイムですら18時間である事を考えれば必要十分と言える「20時間の連続使用」が可能。
- ソフトウェアの更新等はANT+準拠のPC用ドングルを介して行う。
- 出力値は左右を別個に取って居るが、当面はより多くのメーカーのヘッドユニットに適応させるために個別のデータを合算してトータルの出力値として扱う構想で、従ってヘッドユニットにもその値が表示される。近い将来には左右個別のデータがモニター出来るようになるはず。(今も日々進歩して居るので発売までに対応出来ちゃうかも?)
- オプションとしてユニット1個(マイナス25g)のみで取得データを2倍するみたいな使い方も可能らしい。但し同じ計算方式の「ERGOMO」がそれで良い結果を出せなかったので敢えて2個使いを標準とした経緯があるので推奨はしないとのこと。
- 奇しくも左右のペダルに1個ずつのセンサーを取り付けて使用する仕様になったため「PowerCranks」を使っても正しい出力が取り出せるはずで、自分にとっては実に魅力的。
- 「SPEEDPLAY Nanogram Zero」のチタン製シャフトは裏からヘキサゴンレンチで取り付ける方式のため不採用。
- 「AeroLite」には中空部のサイズ次第で組み込み可能だが希望するユーザーが少な過ぎっぽいので完成品販売としての採用予定なし。
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