2009年11月12日木曜日

世界最軽量(?)ビンディングシューズ

車体重量で4kg近い線を目指して行くと、途中から1個の部品換装ではたいした重量減が期待出来なくなって来るので、靴やクリート、ヘルメット等の装備品での手っ取り早い減量が魅力的に思えて来ます。

特に、シューズはいくらクランク軸を支点に対称な位置にあって互いの重さを打ち消し合って居るとは言え、引き脚のことを考えればやはり軽いに越したことはないはずです。もっとも人間に装着されて機能する部品なので、足に(特に踵に)ぴったりフィットして居ることも(と言うかむしろそっちの方が)重要です。

そこで足型を作って2005年にオーダーしたのが写真の「LUST」シューズ。ネーミングも洒落て居ます。納品までに半年待たされましたが重量は待ってました!の264g、この数字は「両足分」です。ビンディングシューズとして依然世界最軽量の座をキープして居るんじゃないかと思います。

以下は僕の知って居るカーボンソール採用のオーダーメイドシューズと最近流行の「お店で成型」モデル達です。(重量の軽い順、価格は足型制作費、もしくは成型代金込み)
  • LUST(2005~2009):片足135g(1,000ドルから)→現在入手不可。
  • Rocket7(2009):片足180g以下(1足目が1,450ドルで2足目以降は950ドル)納期2ヶ月
  • ASAP ZION(2005~):片足190g以下(80,000円)採寸、型取り後3週間以内で納品。
  • Mavic HUEZ(2009年) :片足195g(49,850円 ※軽いけど成型機能はないようです。)

  • BONT A-ONE ROAD(2009):片足225g(945ドル)足型を作らずにお店で成型出来る安価なタイプもあります。
  • LAKE CX401(2009):片足235g(490ドル)お店で成型出来る新素材が導入されて居ます。
  • Shimano SH-R310(2009):片足278g(45,675円)足そのものを型にして成型する新素材が導入されて居ますが、もはや軽量ではないですね。
このうち僕が使って居るのは先述の「LUST」と「ROCKET7」の2つです。

「LUST」の方は、踵部分が足の形状そのままなのでピッタリ嵌まって一切動かなくなります。逆につま先側には若干ゆとりがあります。底板は力を加えてもしならず、中敷きはペラペラのスパルタンな履き心地。通風は申し分なくて夏でも快適(冬は寒くてカバー必須)。

ROCKET7」の方は「もの凄く良くフィットした靴」って感じで、中敷きやインナーもしっかりして居て足への攻撃性が低い反面、足との一体感はLUST程ではありません。ベンチレーション性能はやや低目です。造りの良さは遥かにこっちが上です。

自分的には「LUST」の方がお気に入りで、ずっとそっちばっかり履いて居たら最近かなり見た目がくたびれて来たので、そろそろ新しいのを注文したいなぁと思って居た所、先月急に職人兼オーナー(兼レーサー)のBart Sheldrakeさんが製靴事業を止めて、WEBサイトもたたんでしまいました。今後はメンテナンスのみの対応となって、ご本人はフレームの開発、製造に注力するとか…。本当に残念ですが大事に使って行かないとです。
【ご参考】「ASAP ZION」の職人(オーナー)さんとは一度直にお会いしたことがあります。足型の製作のため東京近郊なら出張して下さるとのことで、他の足型靴と比べて入手し易く、重量も上記の通り最新の超軽量を謳った製品を下回る上訳ですから実に魅力的な製品だと思います。靴底の硬さも好みで3段階から選べます。

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